自動車の廃車手続きと同様に、寿命を迎えたオートバイもまた廃車手続きが行えます。オートバイは排気量によって三段階に手続きが分けられていますが、一時抹消登録と永久抹消登録があることなど、手続き上はほとんど変わりません。

まず排気量が125cc以下のオートバイ、つまり原動機付自転車の場合ですが、ナンバープレートを管轄する区役所や市役所へ行き、必要な手続きを行ったのち解体業者などでスクラップにします。具体的にはナンバープレートを取り外して役所に行き、役所にある廃車申告書という書類に必要事項を記入してナンバープレートとともに提出(返納)すると廃車証というものがもらえます。これをもって解体業者に依頼すれば、バイクをスクラップにしてくれるというわけです。手続き自体は非常に簡単で、自賠責保険の返納もあり得ます。また、名義変更や引っ越しで市区町村が変わる場合も同様の手続きが必要になりますが、当然書類上のことなのでスクラップにする必要はありません。
(参考:廃車にする前にカーナビだけ外して

排気量が126cc以上250cc以下の軽二輪自動車の場合、運輸支局の自動車検査事務所での手続きが必要になりますが、手続きそのものは原付のときとほとんど変わりありません。ナンバープレートを外して運輸局に行ったなら、軽自動車届出済証返納届という書類に必要事項を記入したのち、軽自動車届出済証返納証明書交付請求書を購入し、こちらも必要事項を記入します。すべての書類を提出したら軽自動車届出済証返納証明書を受け取って手続きは終了となります。

最後は251cc以上(小型二輪自動車)のオートバイについてですが、これもやはりナンバープレートを取り外して運輸支局で手続きを行います。申請書に必要事項を記入して提出するのはほぼ同じですが、軽自動車税の申告も行う必要があります。すべて終われば晴れて解体業者に持ち込みが可能になるわけです。全ての手続きで印鑑は必須ですのでお忘れなく。